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電磁波の健康被害
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電磁波の健康被害

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ハイブリッド車プリウス

ガソリンエンジンとモーターを搭載し、両方を組み合わせて走るハイブリッド車。
通常、モーターからは電磁波が発生するので、モーターを搭載した「プリウス」からも電磁波が発生しています。いったい、どのくらいの電磁波が発生しているのか、プリウスを走らせて測定しました。

ハイブリッド車で車酔い

最近「ハリブリッド車の電磁波は大丈夫ですか」という相談を受けることが多くなりました。
中には、ハリブリッド車に買い換えたら小さな子どもが必ず車酔いをするので、「もうハリブリッド車には乗りたくない。これでは子どもと車で出かけられない。」と打ち明ける人もいます。
その原因はよくわかりませんが、その子どもは、何かこれまでとは違う"異変"に気がつき、無意識に避けているのかもしれません。
ハイブリッド車に乗ると気分が悪くなるという話は、よく聞くのです。

電磁波測定開始

測定はさいたま市中央区の「食品と暮らしの安全」からスタートし、その周囲を走行しながら行いました。
比較のために、スタート前に駐車場で、プリウスに乗り込む前の電磁波を測定しました。ここでの極低周波は1.5〜1.6mG、高周波は0.25〜0.31v/m。周囲に高圧送電線もなく、さらに近くに携帯電話基地局も見当たらないので、それらの影響は少ないと考えられます。

乗車
プリウスに乗り込み、何もしていない状態での車内(助手席)は、極低周波が1.0〜1.2mG、高周波が0.03〜0.05v/m。

スイッチ
スイッチを入れます。このとき、「待機電流」が流れて電磁波が発生すると予想していたのですが、スイッチを入れただけでは変化はありませんでした。

スタート
次に、ドライブモードにします。スタート時はモーターだけで走行しますが、極低周波は2.0〜2.1mG、高周波は0.13〜0.16v/mにやや上昇。極低周波の周波数は105〜135Hzの間で変動していることもわかりました。

走行中
車を走らせると、極低周波が2.9〜5.1mGに上昇。そして安定走行に入ると、極低周波はさらに上昇し、常時10.5〜12.2mGの間で推移しました。
その間、周波数はスタート時同様105〜135Hzを上下しています。信号待ちなどでの停車中は極低周波は11.0〜12.6mG、さらに周波数が159〜196Hzという高い値へと上昇。一方、高周波は、スタートからほとんど変化はありません。

ウインカー
ウインカーやハザードなど方向指示器を点灯させると、高周波は0.05〜0.08v/mでほとんど変わりませんでしたが、極低周波が点滅にあわせて1.1〜9.2mGの間で大きく変化しました。

ワイパー
ワイパーを作動させた場合は、高周波は0.05〜0.08v/mと変化せず、極低周波が2.0〜2.1mGとやや上昇しました。

ガソリン車と比較

これらの測定の結果が、他の車に比べて高いのか、それとも低いのかを比較するために一般的なガソリン車であるマツダのデミオでも同様に測定しました。
デミオはエンジンをスタートさせると極低周波が3.3〜4.2mGに上がりましたが、安定走行に入ると、やや下降し2.6〜3.2mGの間で推移しました。プリウスで大きく変化した周波数は、デミオではスタート時には一時的に132〜139Hzになりましたが、安定走行に入ると0.18〜0.20v/mとやや上昇しました。

電磁波測定結果

10mGを超える極低周波

これらを比較してわかったことを改めて確認しておきましょう。
(1)プリウスは安定走行時には10mGを超える極低周波が測定される。デミオは計測された最大の極低周波はエンジンスタート時の4.2mGだが、走行時は3.2mGを超えることはない。
(2)プリウスは安定走行中の極低周波が常時105〜135Hzを上下している。特に停車中は159〜196Hzになる。デミオは周波数の変化はそれほどない。
(3)プリウスは極低周波は変化するが、高周波は大きく変化しない。デミオは極低周波、高周波いずれも小さな変化はあるが、プリウスほどではない。
以上から、プリウスの走行時にはデミオの3倍近い10mGの極低周波が発生していることがわかりました。
この数値は、実は私たちの生活の中ではあまり接することはありません。これまでさまざまな場所で電磁波測定をしましたが、10mGを超える箇所はごくまれで、それは変電所の近辺くらいです。
私は電磁波過敏症ですが、プリウスの電磁波測定時、特に安定走行時に、頭が締め付けられるような感覚がありました。
電磁波過敏症の方は、ハイブリッド車を避けた方が無難です。

鮎川哲也(電磁波問題市民研究会)
(『食品と暮らしの安全No.248』 2009.12.1発行)