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電磁波の健康被害
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電磁波の健康被害

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断続的に浴びる電磁波がガンの原因に?

私たちが毎日浴びる電磁波は、刻一刻と変化しています。ヘアドライヤーや電気カミソリを使う人は、2、3分ながら数百ミリガウスという強い電磁波を毎朝浴びます。台所にIH調理器があると、食事の支度ごとに強い電磁波を浴びます。送電線の電磁波でさえ時間で強さが変わります。
このように1日の中で断続的に変化する電磁波が、ガンの原因になるという実験結果が公表されました。
実験を行ったのはオーストリア・ウィーン大学のサビーネ・イファンクシッツ博士たちのグループ。ヒトの細胞に超低周波(50Hz)の電磁波を浴びせて、ガンの原因となるDNAの切断が起こるかを調べました。
1万ミリガウスという強い電磁波を24時間連続して浴びせた場合には、浴びせなかった細胞と比べてDNA切断の割合は同じでした。しかし電磁波を出したり・止めたりと断続的に浴びせた場合、DNA切断は増加。5分間on/10分間offという条件では最大80%も増えました。
電磁波の強さを350ミリガウスまで下げてもDNA切断の増加は確認されました。ドライヤーや電気カミソリ、IH調理器、電気カーペット・毛布で浴びてしまう値です。

影響を受けやすい人(細胞)がいる

なぜ断続的な電磁波の方で影響がでるのか?博士たちは以下のように推測しています。
「細胞には、外部から有害な影響を受けた場合、遺伝子を保護する働き(適応)が生じる。長時間連続して電磁波を浴びせた場合には、それが働いた可能性がある。しかし電磁波が出たり止まったりという条件では、適応のメカニズムがうまく機能しなくなり、影響が出たのではないか」
細胞の種類によって影響に差があることも確認されました。電磁波の影響を受けやすい人と受けにくい人がいる可能性を示唆しています。
超低周波の電磁波の危険性については、これまで疫学調査で小児白血病などの発ガンリスクが増えるという結果が報告されています。問題は動物・細胞実験で陽性の結果が少ないこと。しかしこれまでの実験の多くは、連続曝露がほとんどでした。より現実に近い条件で陽性の結果が出たのです。
この実験は、欧州連合(EU)の資金で、ヨーロッパの12の研究機関が協力したプロジェクトの一環です。これまでの動物・細胞実験では、使用する動物や細胞の種類や実験条件、鑑定法がばらばらで、相互比較ができないことが問題にされていました。そこで新たに、複数の研究機関が同じ実験装置を使って、データを比較できる体制を作り、過去の陽性の実験結果の検証を始めています。今後、電磁波の有害性についてのメカニズムの解明が進むことが期待されます。

植田
(『食品と暮らしの安全No.176』 2003.12.1発行)